ゲーム依存があってサッカー依存がないのなぜか【ゲーム依存】

目次

ゲームをすると病気になるのだ!!

少し前の話ですが、2019年に発表されたICD-11に「ゲーム依存症」が記載されたと話題になりました。

このニュースは「ゲームはいいやつだ!」派と「ゲームはわるものだ!」派の意見がぶつかることで話題になったと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

ゲーム依存症ってなんだ?

ゲーム依存症 - Wikipedia: 普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す

身体的依存 - Wikipedia: 耐性を形成する薬物の慢性的な使用と、急な断薬や減量のために、離脱による否定的な身体症状を生じさせる状態 

行動嗜癖 - Wikipedia: 幸福に対してネガティブな結果を招くにも関わらず、報酬刺激をもたらす非薬物関連行動へ強迫的に従事している状態

精神的依存 - Wikipedia: 感情・動機的な離脱症状(たとえば不快感、喜びの喪失、不安など) が引き起こされている状況

ゲームは薬物ではなく行動やプロセスに分類されるので、特に行動的依存 (嗜癖) や精神的依存が主になるのかな?

ゲームに限らずですが、依存症は

  • 「本人がもういやだ!!!となっている」or「周りが迷惑している」
  • 「医者がお前は依存症だ、と診断する」

ことが合わさって依存「症」になります。

この辺の話って大事なことだと思うのですが、有耶無耶にされて議論されることが多いです。

依存症かどうかがいったん置いとかれている議論の例

  • 「うちの子もゲームに依存している!」←依存症かどうかはわからない
  • 「やっぱりゲームは依存しちゃうダメなものじゃないの!」←依存「症」のこと

前者と後者では考えるべき問題が別のように感じるのですがどうですか?

これらが同じ軸で議論された結果「ゲーム=悪」の結論になっちゃってる印象があります。

冒頭で触れた「ゲームはいいやつだ!」派と「ゲームはわるいやつだ!」派の主張の軸がまず違うといった感じのイメージです。

「ゲーム」という言葉が持つイメージについて

我々の子どもがゲーム依存症であるかどうかはわからないのですが、一度依存症のWikipediaに書かれていた症状をゲームに当てはめて考えてみます。

ゲームに依存してみる

  • 特になんというわけでもなく、なんとなくゲームを始めてしまう。
  • もうこんな時間なのにゲームをやめられない。
  • いつもゲームのことを考えてしまう。
  • ゲームをするとイライラする。でもゲームを続けてしまう。

なんとなくネガティブな印象を受けますね。身近にこんな人がいたらやっぱり心配ですね。いつでも相談乗るよ?と声をかけるかも。

でもこれを書いていて思いました。あれ、これ言い方変えるとすげーポジティブになるんじゃないか?ということで

ゲームにポジティブに依存してみる

  • 手が空けばすぐにでもゲームに取り組みたい。
  • ゲームは時間があっという間に過ぎるくらい夢中になる。
  • 少しでもゲームのことを考えていたい。
  • ゲームでうまくいくととても嬉しい。

かなり前向きになった...のか...?ちょっとヤバい奴な感じがないことないですが、でも楽しそうだしスルーされることが多そうです。

ところで依存の対象であるゲームをサッカーに置き換えてみます。

サッカーにポジティブに依存してみる

  • 手が空けばすぐにでもサッカーに取り組みたい。
  • サッカーは時間があっという間に過ぎるくらい夢中になる。
  • 少しでもサッカーのことを考えていたい。
  • サッカーでうまくいくととても嬉しい。

あれ...寝ても覚めてもサッカーのことを考えている日焼けした健康そうなサッカー少年が目に浮かぶような...

ちなみにネガティブに書くとこうです。

サッカーにネガティブに依存してみる

  • 特になんというわけでもなく、なんとなくサッカーを始めてしまう。
  • もうこんな時間なのにサッカーをやめられない。
  • いつもサッカーのことを考えてしまう。
  • サッカーをするとイライラする。でもサッカーを続けてしまう。

これ主人公が挫折してるときとかにサッカー漫画で見るやつだ!!!!

どうやら我々は、サッカーと比較して、ゲームに対してあまり良くない印象を持っているようです。

これはゲームが大好きな僕でさえ上記のような印象を覚えたので、ゲームに抵抗がある人からしてみるとかなり大きな違いになると思います。

  • ネガティブにゲームに依存している少年からゲームを取り上げる
  • ネガティブにサッカーに依存している少年からサッカーを取り上げる

表面的には同じなはずです。でも本質的にかなり違う印象を受けるはずです。

ゲームはへーきで取り上げちゃいたくなっちゃいます。

サッカーはあまり取り上げたいとは思いません。それどころかよく悩みなさい...とか声をかけたくなります。

漫画だとこの後ライバルが現れて「お前のサッカーに対する思いはそんなもんやったんか」とかでなんやかんやあって主人公がいい感じに成長しそうな気がします。

なぜゲーム依存があってサッカー依存はないのか

最終的に表れる表面上の「依存のような状態」という観点で見ると、その対象がゲームであるかサッカーであるかに違いがあるようには思えません。

ですが世間で「サッカー依存」について話題に上がることはなく、「ゲーム依存」については大きく話題になる。なぜでしょうか。

ゲーム依存がとりわけ問題とされてしまうことに考えられる原因

  • 実際にゲームがサッカーよりも子どもに悪影響を及ぼすから
  • 子どもがゲームに「望ましくない状態で」依存しているから
  • 世間にゲームに対する前向きなイメージがあまりないから
  • 大人が子どもにゲームをさせたくないから

僕はゲーム依存だけが話題になる現象を、

「ゲームへの無意識的な嫌悪感が、共通的な意識的なものとして形成され、これに影響を受けた大人がゲームのデメリットを必要以上に取り上げた」

と捉えます。

ゲームがイケナイとされる理由は色々あるはずなのだけど、最終的に「ゲームを辞めさせる」だけが独り歩きしてしまっているように感じます。

ゲーム依存を疑う際は色々な要素を並行して考慮する必要があると考えます。